こんにちは、草作です。
僕と妻のフウロは2018年に世界一周旅行をしてきました。
期間は4ヶ月・滞在国は全11カ国と、旅行期間は短めの我々ですが、そんな僕たちが唯一自信を持って紹介できる国があります。
突然ですが、トゥヴァって知ってますか?
キューバでも、トンガでもありません。
TUVA・トゥヴァ。ロシアとモンゴルの間に挟まれた、れっきとした国の名前です。
二重の音程を口から出す喉歌「ホーメイ」の発祥の地と言われ、日本人の中では歌手の方々がちらほら訪れることはありますが、日本人でトゥヴァに行く人はかなり少なめ。
それでいて、ほかの秘境に比べると旅行の手配は中の上くらいなので、海外旅行経験の少なかった僕たちでも楽しむことができました。
今日は超マイナー国トゥヴァの魅力をたっぷりとお伝えします。
こんな人に読んでほしい記事
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トゥヴァはどこにある?
トゥヴァはロシアとモンゴルに挟まれた小国。
場所でいうと、ロシアの右下のあたりにあります。
シベリアの近くなので冬は極寒。
そのかわり夏は過ごしやすく、観光シーズンは7〜9月がおすすめです。
トゥヴァの観光は夏がおすすめ
僕たちがクズルに行ったのは
でも、首都と郊外では全然天気が違うらしく、郊外の草原では雨が一滴も降らないということも多いそう。
夏の間は日がとても長いです。朝5時ごろに日が昇り、8時ごろま
おすすめ|大草原ってこんなに感動するんだ
トゥヴァで一番感動したのは、端から端まで広がる大草原の光景。
僕は自然が好きです。3000メートル級の山登りも経験し、いわゆる「絶景」はあらかた知っていると思っていました。
でも、トゥヴァの草原をみた時、今までの景色とは違う感動を覚えました。
トゥヴァを覆う色は淡い色彩。空も緑もまるで褪せたかのような色で構成されています。
乾いた大地に生える草はどれもぎしぎしと硬くて、生命の逞しさを感じます。
大草原に訪れる夜は、とてもゆっくり。
夜と自分との距離が近くなり、まるで瞑想している時のような静謐さがあたりを包みます。
おすすめ|耳よりもお腹に響き渡るホーメイ
トゥヴァの第一の魅力はなんといっても喉歌ホーメイ。
ホーメイったなんだろう?という方は、こちらの映像をご覧ください。
ホーメイとは、下と喉で倍音を生み出し、低音と高音を一緒に発する喉歌。
モンゴルのホーミイと並び、トゥヴァのホーメイはとても有名です。
喉歌の技術だけなら動画で見ることができますが、ホーメイのすごさは実際に目の前で歌ってもらわなければ得られません。
まるで音波が目で見えているような気がするほどの振動を身体全体で感じます。
あまりの衝撃で僕もフウロも聴き終わった後は抜け殻のようになってしまいました。
ちなみに僕はお腹が刺激されたのか、下痢になりました。
トゥヴァのツアーでは、プロのホーメイ歌手の演奏を聴くことができるので、ぜひ体験してみてください。
おすすめ|シャーマンの祈祷が聴こえる草原でゲル体験
トゥヴァも遊牧民族なので、移動式住居ゲルがあります。
僕とフウロは首都から車で數十分のところにあるユルタキャンプという場所でゲル体験をしました。
ゲルの驚くところはなんといっても匂い。絨毯が熱されて羊の毛の匂いが充満しています。
外から見るよりも中は広くて、不思議と落ち着けるのも面白いところ。
おすすめ|まるで戦後の闇市 トゥヴァ中心街のマーケット
トゥヴァの首都クズルは、国の中心ということもあってお店がたくさん並んでいます。
しかし、ちょっと中に入るとそこはまだまだ未開拓のお店が姿を現します。
大通りから一歩外れた場所に広がるのは、膨大な量の靴・服。
一体どこで作っているんだろうと思うようなセーラー服がどっさり。
トゥヴァの若者はたいていブランド物を着ていますが、すべてここで買っているようです。
トゥヴァの人たちは内臓を好んで食べるのか、市場のショーケースには未加工の内臓が常温でドカドカ並んでいます。
お腹がいっぱいな時に嗅ぐとちょっと苦しい動物臭が広がる市場には、ヨーロッパの整然とした市場とは違うワクワクがありました。
おすすめ|ご飯がおいしい!ディルを使った料理に舌鼓
未開の地に行くのであれば、やはり期待するのがご飯。
トゥヴァのご飯はとっても美味しいです。
特に、日本人の舌に合うご飯が多い印象。
トゥヴァをはじめ、シベリア地方の食事の特徴は、肉・チーズ・ハーブを使った料理なようです。
特に夏場は新鮮な野菜が採れるタイミングなので、生野菜もふんだんに振る舞われます。
お水も綺麗なので、生野菜も全く問題なしです。
トゥヴァ料理に欠かせないのが、ディル。インド料理などにも使われますが、独特の香りで食欲を掻き立てます。
あまりに美味しかったので帰国後は我が家でもディルを育て始めたほどです。

タンとチーズとディルサラダ

ロシアの餃子ペリメニとオックステール

ボルシチはほとんどありませんでした
おすすめ|純金の採掘地 王様の純金アクセサリーを見よう
トゥヴァの首都には大きな美術館があります。
そこには、古くから伝わる工芸品がたくさん。
遊牧民族の衣装などが展示されています。
さらに、トゥヴァの東部ではその昔金がよく採れたそうで、金のアクセサリーも多数展示されています。
ただし、その場所は超厳重警備で、カメラはじめ私物の持ち込みが禁止されているため、写真はなし。
王妃のミイラに身につけられていたとされる金のアクセサリーは圧巻。ぜひ現地で見てみてくださいね。
トゥヴァに行くにはツアーに申し込もう
日本人がトゥヴァに入国するためにはロシアビザが必要です。
なぜなら、トゥヴァに行くためにはロシアを必ず経由しなければならないから。
トゥヴァはロシアに属している共和国ということもあり、ほぼロシアのルールに則った法律になっています。
ロシアのビザはネットで申請できるようなシンプルなビザではありません。
宿泊先からバウチャーを発行してもらい、滞在中の行動を逐一報告しなければならないとてもハードルの高いもの。
ロシアに行くだけならまだしも、ロシアから更にトゥヴァに行くとなると、トゥヴァの宿のバウチャーなんて個人じゃとても取れません。
なので、トゥヴァに行くにはツアーに申し込むこと。これが一番です。
僕はトゥヴァに行くために、ロシア大使館をはじめトゥヴァのツアーを組んでくれる場所がないか片っ端から当たりましたが、場所によってはトゥヴァの名前すらも知らないところも多いです。
そもそも、ロシア系のツアー会社はモスクワやソチなどの著名な都市へのツアーが多く、シベリア近辺の都市は地球の歩き方にもほとんど載っていません。
そんな中、「ロシアエクスプレス」は唯一トゥヴァの現地ツアーと連絡を取ってくれ、ツアーを斡旋してくれました。
トゥヴァ3泊と、飛行機が来るまで滞在期間としてノヴォシビルスクで3泊。ツアー・宿・食事代込みで1人20万円で手配してくれました。
ノヴォシビルスクからトゥヴァまでの飛行機代は別。
また、ホテルのグレードもこちらが無理言ってだいぶ下げたので、あくまで参考までにお考えください。
基本的にはプライベートツアーになります。希望の内容をまずはロシアエクスプレスにぶつけてみてはいかがでしょうか。
ロシアエクスプレスはこちら
トゥヴァに行くには 移動方法
トゥヴァに行くためのルートは二つあります。
- ロシアからトゥヴァの空路
- モンゴルからトゥヴァの陸路
しかし僕たちが紹介できるのは、ロシアからトゥヴァの陸路のみとなります。
ビザも必要なので、モンゴルからの陸路経路で入るのはかなりハードルが高いと思われます。
ロシアからトゥヴァへの行き方
ロシアとトゥヴァの飛行機経路は、
- クラスノヤルスク
- イルクーツク
- ノヴォシビルスク
の三つが出てきますが、実質使えるのはノヴォシビルスク一択になります。
また、ノヴォシビルスクであれば成田からの直行便があるので比較的アクセスが楽です。
ノヴォシビルスクからトゥヴァへは「ノードスター」という飛行機を使用しますが、自分で手配するのはハードルが高すぎるので、ツアー申し込み時に頼みましょう。
おしらせ 夫婦でトークイベントをします。
さいごにひとつお知らせです。
わたしたち夫婦が世界一周を目指す中で感じた、「世界一周旅行を実現する方法」についてトークイベントをします。
今回ご紹介したトゥヴァの話をはじめ、夫婦世界一周旅行のの予算の貯め方、旅行中の過ごし方。
世界一周旅行を終えた後、なにを感じたのかなどをお話します。
また、参加者限定で、僕たち夫婦世界一週旅行の全てをまとめた冊子を配布します。
現在世界一周旅行の計画をしている方はもちろん、いつかは世界一周旅行をと思っている方にも、具体的に役立つ話かと思います。
ご興味がある方はぜひお越しください。

予約ページはこちら:https://posse-1.peatix.com/view