毎日連載中|夫婦世界一周エッセイ

トゥヴァの素材で、紙づくり。 TRAVEL’S PAPER

こんにちは、草作です。

TRAVEL’S PAPER第二弾、トゥヴァ編が完成しました。

今回はトゥヴァ編の動画の製作の裏側、素材の紹介をしたいと思います。

今回の素材は五種類です。

素材の種類

1.湧き水

2.落ち葉
3.松ヤニガム
4.イトスギ
5.トイレットペーパー

1.ビーバースプリングの湧き水

トゥヴァの首都クズルから車で15分。

国の首都といえど、まだまだ発展途上にあるクズルの街は、車で10分も行くとすぐさま大草原が広がります。

少し小高い丘のようになっているところに、ビーバースプリングはありました。

絶え間なく水が湧いています

近くにシャーマンが祈祷をするオーヴァーもあるその場所は神聖な場所とされていて、そこから出てくる湧き水は、脳の緊張をほぐし、目を休ませる効果があると言われています。

クズルの中心街の喧騒にやられぎみだった僕たちが始めて出会ったトゥヴァの自然が、ここビーバースプリングでした。

「トゥヴァの人たちの生活を支えている水を紙に使ったらいいかもね。」

前回、ノヴォシビルスクの動画ではできなかった、水を選ぶということ。

僕とフウロの意見はすぐに一致しました。

たまたま持っていた水のボトルを飲み干し、湧き水を組んでみると、湧き水はまるで冷蔵庫で冷やしたような冷たさ。ボトルはあっという間に結露しました。

わんちゃんも美味しそうに飲んでいました。

心なしか、紙を漉いた時にもロシアの時とは水の優しさが違う気がしました。

2.紅葉した落ち葉

同じビーバースプリングで1時間近く散策をしていると、地面に落ちている葉っぱが目に留まりました。

落ち葉は綺麗な黄色に紅葉しています。まるで日本みたい。

ただ、落ち葉を紙に漉きこんで日本に持ち帰ることがまずいのかどうかわからなかったので、念のためガイドに確認。

全然問題ないとのことだったので、紙に使う分だけ何枚か拾って持ち帰りました。

海外に行って驚いたことの一つは、日本には咲いていない植物がたくさん咲いていること。

そりゃ海外に行ったら当たり前と思うかもしれませんが、同じような植物でも微妙に違って、フウロは見たことのない花があるたびに写真を撮っていました。作品に活かされるかな。

3.トゥヴァの天然ガム、松ヤニガム。

街のお土産屋さんをガイドと一緒に巡っている時、ガイドがおばあちゃんの売っている茶色い棒を指差してポツリと言いました。

「これは昔よく食べられていたガムなんだよ」

素材を聞いてみると、松だと言います。あとで噛んでみると、口いっぱいに松の香り。

気つけになるような爽やかな香りが広がります。日本のグルテンを使ったガムよりもずっとガムっぽい。

でも、このガムを売っていたのは、買ったおばあちゃんの露店だけでした。

ガイドとここの道に通ってよかった。いい体験でした。

4.祈祷に使うイトスギ

トゥヴァは国全体がスピリチュアルな空気を持つ独特な国。

また、ダライ・ラマ14世が訪れ、寺院を建てるほど、チベット仏教が盛んです。

三角の山の形をしたオーヴァーのもとには次々にシャーマンたちがやって来て、祈祷をします。

ゲルキャンプにいた時にも麓にまで太鼓の音が聞こえていました。

僕たちがトゥヴァに来た理由と、トゥヴァで感じたこと。

イトスギの葉っぱは街のいたるところで売っていて、祈祷の際の必需品。

部屋の芳香剤として使用したりもするそうです。

僕たちも買ったイトスギを広げておいておいたら、部屋がとてもいい香りになりました。

5.トイレットペーパー

紙の土台になる素材を選ぶ基準は3つ。

繊維質の紙で、水に溶けやすく、手に入りやすいこと。

繊維質で水に溶けやすい素材のものでないと、土台の紙としては不向きです。

普段の和紙づくりではコウゾの皮を灰汁で何時間も煮ることで繊維を柔らかくしています。

旅先では火を使うこともできないので、できるだけ簡単に水に溶けるものをチョイスしています。

また、手に入りやすいものというのは、ロシアとトゥヴァ限定の縛り。

旅の期間が短かったこともあり、スーパーなどで簡単に手に入るものを探していました。

今回はトゥヴァで出会ったトイレットペーパーが日本のものと素材が違って面白かったので、土台として採用することにしました。

出来上がりは白に近くて素敵な紙に仕上がりました。

紙の仕上がり

今回は松ヤニガムがグニグニしていて変形が可能だったので、アクセントとして渦巻き型のモチーフを作成しました。

水の量が限られていたため、ロシアの紙製作のようにバケツに原料を溶かして空くのではなく、簀桁(すげた)に直接流し込む形で紙を整形しました。

イトスギや松ヤニを使っていることもあり、時折森林の歩いているようないい香りが漂います。

トゥヴァの持つ神聖な雰囲気が紙の中に閉じ込められました。

まとめ

今回は「TRAVEL’S PAPER」第二弾、Tuvaで使った素材と紙の仕上がりについて紹介しました。

次の紙は微笑みの国、タイ。楽しみにしていただければ幸いです。

ロシア / ノヴォシビルスク編

トゥヴァ / クズル編

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