こんにちは、草作です。
TRAVEL’S PAPER第三弾、タイ編が完成しました。
TRAVER’S PAPERは、僕とフウロが世界を旅して出会った思い出を紙にする過程を残していくプロジェクトです。
通常の紙作りとは違う、限られた道具・時間の中でどんなものができるかは、僕たちにもわかりません。
出たとこ勝負だからこそ、面白い出会いに巡り合えるところも、また旅の醍醐味でもあります。
詳しいTRAVEL’S PAPERの概要はこちらから。
まずは第三弾、タイ編をご覧いただければ幸いです。
ロシア編・トゥヴァ編とは違う、南国感溢れる仕上がりになりました。
今回使用した素材はこちら
1.ガパオの葉
2.アカ族村の地下水
3.ビンロウ樹
4.サラ
5.プープーペーパー
タイの紙を作った三つの出会い
今回の紙は三つの思い出で作られています。
タイの民族との出会い、タイの果物との出会い。そして、タイの紙との出会いです。
タイの民族との出会い
今回の紙作りの核になったのは、チェンマイで訪れた民族ツアーでした。
バロン族・アカ族・カレン族・リス族が実際に住んでいるところにお邪魔して、生活を見させてもらうツアーでした。
その中で出会ったのが、ガパオの葉っぱとビンロウとアカ族の地下水です。
生活に根付いた素材を使って紙を作る。
まさにTRAVEL’S PAPERの目的にふさわしい素材との出会いでした。

タイの果物との出会い
二つ目の出会いは、タイ固有の素晴らしい果物との出会い。
果物好きの僕としては、タイは本当に素晴らしい果物の宝庫でした。
日本にはお目にかかることのできない果物たちの中で、特に僕たちが気に入ったのは「サラ」という果物。
見た目は全身マジックテープのような棘で覆われていて、果物にはとても見えない風貌なのに、食べてみると酸味・甘み・旨味が一体となって素晴らしい美味しさです。
あまりに美味しくてタイ滞在中に計3回も袋で購入しました。

タイの紙との出会い
今回の土台に使用した素材は、今までのような再生紙を使ったハイブリットな紙ではなく、ウェットと言われる紙の原型の素材を使用しています。
3つ目の出会いは、タイで作られている紙素材との出会い。
民族ツアーのガイドさんに、タイで買える紙素材のことを聞いていた時に、「近くにゾウのフンで作った紙を作る工房があるよ」と教えてもらいました。
プープーペーパーと呼ばれるその紙は、ゾウが排出した繊維質の多いフンを煮て、打開したのちに作られます。
それは、日本の和紙の製造工程に酷似したとても質のいい素材でした。
まとめ
今回は「TRAVEL’S PAPER」第三弾、タイの紙について紹介しました。
第四弾はスリランカです。
ロシア / ノヴォシビルスク編
トゥヴァ / クズル編
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