毎日連載中|夫婦世界一周エッセイ

旅を無事に過ごすということ - 夫婦で世界一周 –

ハワイ島でうーちゃんとのお別れを済ませ、シドニー、オークランドを経て、これからニウエ行きの飛行機に乗ります。

この二日間は不思議なことの連続でした。

空を見上げれば遠くにアヒルそっくりの雲を見つけ。

嵐の影響で急遽シドニーに一泊することになり、カンタス航空から提供されたホテルのレセプションには、アヒルのシルエットが描かれたカーペットが敷かれていて。

ニュージーランドの税関では入国検閲で引っかかるも、税関のおじさんが優しくて見逃してくれて。

オークランドで泊まった宿のモチーフがアヒルで、近くのスーパーにはアヒルの足の形をしたグミが置いてありました。

さすがに出来過ぎだろうと思うほど、うーちゃんの影が見え隠れしていました。

僕は今まで旅してきた毎日が滞りなく進んできたことが、決して「あたりまえ」のことではなかったのだなと気がつきました。

常に綱渡りの毎日が、導かれるようにいい方向に進んでいくのは、決して自分たちの力だけではなし得ないものです。

なぜなら、旅で選択を迫られる時はたいてい、勘に頼るしかないからです。

その勘が導く先がいい方向に転がっていくのは、まさにお導き。

「物事は複雑に絡まってできている。」

去年僕たちが行った千光寺の断食研修で、僕たちはそのことを教わりました。

紐解くことができないレベルにまで絡んだ事象で、現実が紡がれていくなかで、因果を整理して並べることは不可能です。

でも、その物事が全体的にいい方向に転がっていく時には決まって、見えない何かの力が働いているように思えます。

僕は、今のこの状況は、うーちゃんのおかげだと思います。

僕たちはうーちゃんの羽をお守りがわりに一人一本ずつリュックに忍ばせて、旅をしてきました。

傍で時々僕の足をくちばしで摘んだりしながら、うーちゃんは実はずっと旅に付いてきたのかもしれないなと。

この世から体が離れたことで、よりうーちゃんの魂が僕たちのそばにある気がします。

いつまでも続くわけではないこの不思議な感覚の日常を、忘れないように大切に歩んでいこうと思います。

旅の終わりまで、あと15日。

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