毎日連載中|夫婦世界一周エッセイ

WORKS ‖ 浅田真央サンクスツアー プログラムライターとして参加させていただきました

https://maotour.jp/より

浅田真央サンクスツアー。2020年の新パンフレットのプログラムライターとして参加させていただきました。

パンフレット内のサンクスツアーメンバーのインタビュー他、真央さんと写真家の川島小鳥さん、奇跡のリンゴの木村秋則さんの対談などを担当させていただいています。

浅田真央さんと僕は同い年。

一度も会ったことはありませんでしたが、思春期の傍にいつもいて、自分の人生と照らし合わせながら生きてきた大切な存在です。

今回、真央さんをはじめアイススケートの世界に身を置く方々の生き方の一端に触れ、学びがたくさんありました。

スケートの世界は一挙手一投足の全てが晒されます。

たとえ少しのミスをしたとしても、滑っている間は終わることは出来ません。

音楽や演劇でもその環境は似てはいますが、スケートの場合ジャンプミスの後には観客席全体にあぁ〜っというため息と共にどんよりとした空気が覆うのです。

順位を決める大会ではなく、アイスショーでも同様のことが起こります。

サンクスツアーに参加していらっしゃるメンバーの毎日は、全てがスケートで構成され、小さいころから研鑽を積んできた生粋のスケーターたち。

甘えなど決してなく、その日のために多くのことを犠牲にし、積み重ねてきたものをスケートリンクで表現します。

神さまのいたずらか、そんな場で氷に足を取られたり、ジャンプが抜けてしまったりということがどうしても起こってしまう。

僕には、観客に生まれたちょっとした落胆の、その先の時間にこそ、人生において大切なものが含まれているような気がしてなりませんでした。

インタビューを通して計4公演を見ましたが、90分の公演があっという間に感じられるほど濃密で、魅力的な空間がありました。

テレビでは決して伝わることのない、圧倒的な魅力があります。

そして、このツアーを採算度外視でやろうと決め、甘えを許さず突き進む真央さんの強さとやさしさに、今以上に力をもらいました。

「いつかは自給自足の生活がしたいんです」

真央さんはことあるごとにそう言っていました。

ふと自分の生活を振り返ってみると、野菜を作り、床を張り、壁を塗り、カゴを編み、文を書いて暮らしていく自分たちは現代における自給自足に他なりません。

真央さんと同じ時間を生きてきた中で、僕には僕なりの努力があって、その中で課題に対して向かっていき、今があります。

別にオリンピックには出ていないし、みんなから真央ちゃーん!と叫ばれることも無いけれど、選択の先にもたらされた環境というのは甲乙つけられるものではなくて、僕が人生を何回やり直そうとオリンピックには出られないのと同じく、今この瞬間にこんな暮らしをしていくということも、みんながみんなできることではないのかもしれません。

与えられた役割をまっとうする。

そんなシンプルなメッセージを、このお仕事を通じて学ぶことが出来ました。

 

真央サンクスツアーはどの会場も予約がいっぱいでなかなかチケットを入手するのが難しいですが、ぜひ機会があれば見ていただきたいと思います。

スケートを見たことがない方でも十二分に楽しめるプログラムです。

詳しくはこちらのホームページからチェックしてみてくださいね。

https://maotour.jp/

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