life⇆work graphicsについて

life⇆work garaphicsという取り組みを始めようと思ったきっかけは、一年前にさかのぼる。

毎日、日々の想いを発信し続けること。

形のない価値観を元に、人が集う場を生み出す。

そんなコンセプトに合わせた答えとして、僕が提案したのが、写真と言葉を添えた一枚の絵だった。

普段の生活の中で気がついた「あ、ちょっといいな」と思える空気や価値観を、撮りためた写真たちと短い言葉でまとめたものをただひたすら発信し続ければ、いつの日か「なにか」にならないだろうかと思ったのだ。

今思えば、頭の中で浮かんだ素敵なことと、実際にそれを形にしたときの受け皿が合っていなかった。

言葉を作るのも僕で、写真も僕の撮ったもの。あまりに自分色が強すぎて、ブランドに当てはめるには少々、重すぎた。

その時は自分だけの取り組みではなく、人と場を借りてそれを実現しようとしていたこともあって、案の定長続きせず、いつの間にか立ち消えになってしまった。

僕もそれなりに本気で向き合って生み出したものだったし、居場所をなくしてしまったその子達にも愛着があったので不憫だなあと思いつつ、すっかり一年が経っていた。


先月移住先でできた友人から「書くことをやめないほうがいいよ」と言われた。

おもしろいもので、ここに引っ越してから、好きなブランドにコピーを採用してもらったり、自分も少しずつ素直な文が書けるようになって、傷ついた心も癒えてきたころだった。

そんなときに、もう一度写真と言葉で出来たその「なにか」になれなかった物を眺めてみたら、そこそこに、よかった。

そして、今の自分ならこうは書かない。もっとこうすればいいのに。とアイデアも浮かんできた。

せっかくならもう少しおめかしをして、今の僕らしい言葉を添えて。

誰のためでもない、呼吸するように書き、発信し続けようと思い立った。


「life⇆work」は、最近の自分のテーマにもなっている言葉でもある。

lifeとは、僕にとって暮らすことと作ること。

workは、家族という共同体を営むこと。

そのどちらにも優劣はなく、隔たりはあるが干渉仕合い、お互いを高めていく関係性でありたいと思う。

やたらと気に入っているモロッコの荒野で撮った一枚の写真を、スタートに飾ることにした。

感情のゆらぎに根を張った一本の木は、まるで哲学のようだ。そこに一本、また一本と木が植わっていけば、そこには森が生まれ、生命が芽吹くかもしれない。

ちいさなちいさな思考の世界だけれど、豊かでゆるがないものが生まれたらいいなあと思う。