コロナ発端の地域移住について考える。

先日「コロナが原因で移住したんですか?」と取材で聞かれ、いいえ違うんですと答えながら、今ってそういった理由で移住する人もいるんだなあと改めて実感した。

僕は2015年から移住を考えていました。と答えている。実際結婚してからいろんな移住先を考えた。山形・長野・新潟もいいな、沖縄はどうだ。と考え世界一周をへてやっぱりポルトガル、ニウエもいいなあなんて海外まで広げて。で結局の益子でした。今は紆余曲折を経て、いいところを見つけたなあと思っています。

実際に移住した人間から言わせれば、コロナは最後の一押しになることはあっても、それきっかけで移住を夢見て、この一年以内に実行までできた人は相当なポテンシャルの持ち主だと思う。

移住するにはスキルやメンタルやコンセンサスがそれなりに必要だった。メンタル=覚悟、コンセンサス=周囲の同意はゴリ押しでどうにかなるかもしれないけど、やっぱり大変なのは「その地で生きていくためのスキル」だと思う。こればかりはコロナスタートではどうにもならんよね。

よほどお金が余っていれば別だけれど、そうでない場合は田舎に移住しながら働いて食っていかなければならない。僕のご近所さんを見回してみると、ざっと3種類の業種に区分される。

  • 生産農家 
  • 作家・陶芸家 
  • 行政

新幹線が通っている地域であれば、長距離出勤するサラリーマンも業種に追加されるけれど、益子みたいに単線しか通っていない場所ではみたことがない。益子がちょっと変わっているのは、作家・陶芸家枠の比率が他の地域と比べてべらぼうに高いこと。人工約2万人の小さな町に400近くの陶芸家と、100近く(詳しくは調べてないけどこのぐらいいそう)工芸作家が暮らしている。

ちょっと話が脱線したけれど、この作家枠を除けば、地域で持続している仕事ってほとんどないなあと思う。もちろん、僕がやってた花火師とか、大工さんとか、電気工事士とか他にもいろんな業種が町には存在しているけど、町で従事している人の割合が1%にも満たない職業に外から突然割り込んでいくには、それなりのスキルが必要だなと思う。

今僕がやっていることは、その1%にも満たないマーケティング・プロモーションのジャンルと、2%近くを占めている作家ジャンルの両方に跨って、なんとか地域で暮らせるよう踏ん張っている状態。

どちらもまだまだ発芽して、どうにか双葉までは育った程度のほそーい段階だけれど、その状態になるまでなんとか東京で(埼玉も東京です)粘ってスキルを積んだことでそこまでいったわけで、多分コロナ前もコロナ後もその部分が劇的に変化することはないと思う。

移住を目指してスキルを磨き、時が満ちたら行動に移す。ひょっとしたらリモートワークの普及でサラリーマン枠の比率がぐぐっと上がるかもしれないけど、それでも全体の1%を超えたら快挙。いずれにしても門扉が大きく開けられることはなさそうだなあと思います。

だからコロナが働き方や生き方を大きく変えた部分はあっても、全ての部分で変わったわけではなく、地域移住という部分でも変化は少ないんじゃないかなあと思うのが僕の考えです。やるべきことをやり暮らしていれば、移住はできるかもしれないし、できないかもしれない。それぐらいの方がなんだかロマンがあっていいなあって思ったり。

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