Youtubeでも話しています【こちらをタップ】

あたたかいネットショッピング

先日、お手伝いをしてくれている友達から言われた一言。

「君たちって水を与えるな、井戸の掘り方を教えよを、地でやってるよね」

200もの作家が一同に介して作り出す地域の一大イベントの、オンライン版の準備が佳境を迎えている。

たった5人しかいないスタッフで、ネットには通常上がってこない新作や一点物が7000種類以上集まる短期イベントを立ち上げるのだ。

昨年10月にスタッフとしてサポートセンターに入ったとき、一番驚いたのは「これを本当に作家さんにやらせるの?」と思うようなタスクだった。

ネット販売といえば、WEBが得意な人たちが全ての業務を巻き取って、きれいに仕立てて公開するのが常。

この短期イベントのために知らないことを教えるのは大変だし、そんなにスタッフもいないし、200作家にルールを守らせるのは至難の業だし、なによりめんどくさい。

餅は餅屋。作家はいい作品を作ってくれればいいわけで、あとはWEBの専門家にまかせてくれればいい。

自分もどこかでそう思っていた。作品を作ることが生業の作家さんをリスペクトしているといえば聞こえはいいが、一方で侮っていた部分があったのかもしれない。

ところが、作家さんたちはものの作品登録をしてみせた。アベレージでは50歳近い作家さん質が、グーグルスプレッドシートを駆使して、何十箇所も項目を入力して済ませるのだ。

1作品を入力するのに最低でも5分はかかるから、9600アイテムということは述べ800時間ということになる。作品写真を撮り、宣伝文句を考え、重量を測る作業まで含めたら1000時間はゆうに超える。

そうして作られたサイトを眺めていると、ネットショッピングに感じていた「よそよそしさ」が少ないことに気がついた。

写真の撮り方、説明の仕方にその作家さんらしさがにじみ出ていて、もちろんリアルと同じとまでは言えないけれど、十分高揚できるなにかが含まれている。

それは僕ら事務局が業務を巻き取ってやってしまっては絶対に生まれてこない、あたたかみなのだと思う。みんなで井戸を掘り当てて、水を得たからたどり着けた魅力であり、それが持続できる所以にもなる。

三回目を迎えて、全国各地に競合が増えた今でも、我らのサイトには絶対に負けない事務局の熱と、それを上回る作家の熱がこもっていると、僕は信じている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。