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スリランカからの手紙

いつものメールの中に混ざっていた英文タイトルのメールは、スリランカから送られたものだった。

「久しぶり。コロナで大変だけど、私たちは元気です。」

それは、ウナワチュナでお世話になった宿の店主からのメールだった。

メールには、僕がプレゼントしたワイヤレススピーカーを毎日使っていること、男の子が生まれたこと、コロナが収束したらまたスリランカに来て欲しいことが書かれていた。

そのメールをみたとたん、僕は目が潤むのを感じた。朝っぱらから、仕事の前なのに。

思えば長い1年半だった。本を出して、花火師になって辞めて、今は写真を撮って、文章を書いて、映像を撮って、古民家を直して、カゴを編んでいる。

存在をすっかり忘れていたスピーカーだった。2018年10月から、あのスピーカーは毎日スリランカで使われていたのだ。

そして、当たり前のように彼らにも生活があって、スリランカのテロがあっても、コロナがあっても、彼らの生活はちゃんと進んでいる。そして、彼らの記憶の中に、僕とフウロがいるのだ。

人生を捨てちゃいけないと思う。

こんな事態が起きると、今まであった大切なものまで全て流されてしまったような、寂しくて苦しい気持ちが続くけれど、大丈夫。

希望はあるし、希望は前の自分が生み出しているものなのだ。

竹の子みたいに地下茎を伸ばしている時には、地上からはよく見えない、でも芽を出したら、あとはあっと言う間に大きな木へと成長を遂げる。

フウロと心をじんと温めて、マハジさんにメールを返した。日本の暮らしを写した僕たちのURLを添えて。

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