毎日連載中|夫婦世界一周エッセイ

《音楽とエッセイ》CAN YOU FEEL IT

Yogee New Wavesから新曲が公開された。

CAN YOU FEEL IT。POCARI SWEAT × FES 2018 キャンペーンソング。


僕の耳には、曲が音にしか聞こえない。最初に入ってくるのはギターのメロディーとドラムのリズム。

最初に思い出したのはORIGINAL LOVEの「月の裏側で会いましょう」

自然と体が揺れるような心地いいサウンド。


小沢健二のもつ空気も纏っている。そういえば、彼の目指すアーティストはオザケンだって言っていた。

NYに住みたいと言っていたくらいだから、エッセンスは含まれているんだろう。


彼の最近の曲を聴いていると、小学3年の時に歩いた原宿を思い出す。

明治神宮での剣道の試合を終えると、毎回監督から1000円札を一枚渡され、原宿に離された。

はじめて歩いた竹下通りにはいろんな髪の色をした人がうろついていて、壁も落書きでひどく汚れていて、怖かったけれど活気に包まれていた。

90年代までにあったなにか。あれはなんだろう。

夏には海ではしゃいで、クリスマスに切なくなって、スキー場で恋をする。今と違ってPCもスマホもないし、ないものづくしの時代のはずだけれど、お金はあったし、心にも余裕があった時代。


2018年になって、なにもかもが綺麗に洗練されたけれど、その代わり失ってしまったもの。

91年生まれの僕たちは、小学生の時ぐらいまでは確かにその空気を感じることはできたけれど、大学に上がったころはすでになくなってしまったもの。

その勢いや余裕みたいなものを、けんごの曲はもっているし、けんご自身にもそれがある。

思えば、大学の時からそうだった。曲がったことは嫌いなてやんでえタイプ。バンドが大きくなろうが、その空気をずっと持ったままでいられることは本当にすごいと思う。

アーティストに力があって、音楽で売れて、グッズが売れる。

「俺らの船に乗っていきなよ」

その言葉に、27歳は夢を見るし、50代は昔の自分たちを重ねて見るんだろう。

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