夫婦の本作りを開始して、1ヶ月が経った。
とにかくあっという間の日々だった。
花火の仕事をしながら、執筆したり、フウロと話し合ったりできることだけでも驚いている。
少なくとも、前の職場では帰宅したら心も体もくたびれて、なにもできなかった。
それが今では、家に帰り、ご飯を食べ風呂に入っても夜七時。作業も娯楽も、たくさんする時間がある。
「時間があるということは、お金を生み出す準備ができるということだ。」
花火師になると伝えた時、父からはそんな助言をもらった。
2月いっぱいまでは、仕事は16時で終わる。
今していること。これがお金になるのか、僕たちの明日に繋がるのかは保証できないけど、時はあるだけで金なのだ。
「今できることを、今やる。」
それが僕たち夫婦のモットーになりつつある。
軽くいなして結果が出たことなんて、今までなかった。
全ては小さな一歩の積み重ねなのだ。
この瞬間。花火工房に二十分前に来て、軽トラックの助手席でこうしてブログを更新すること。
そんなちっぽけに思える一歩を、今は1日の中で、一番大切にしている。
昨日ニウエに住んでいる家族から、1ヶ月ぶりに連絡が来た。
僕のブログを読んだ若者が今ニウエにいるのだそうだ。
凡才でもなんでも、動けば世の中になにかしらの影響を与える。
少しずつ、少しずつ、1日の一歩が積み重なっている実感がある。
本を作ることとは、すなわち、フウロと二人で積み重ねてきた歩みをまとめること。
無意識に進んでいたことも、文章にすることで、僕たちも、僕たちの家族も、僕たちの知らない人たちも見ることができるようになる。
ものづくりは、つみかさね。