毎日連載中|夫婦世界一周エッセイ

夫婦で本を作る② ささくれも含めて、本にする。

フウロとがっつり作品を制作するのは、7年ぶりだ。

途中披露宴フェスティバルを作ったり、TRAVEL’S PAPERを作ったりしたけれど、外に出すことが目的の作品を作るのは久方ぶり。

制作をするときに起こる意見のズレ。

日々の暮らしと制作のスイッチの切り替えの難しさ。

年月が経ってクリアしてきたつもりだった問題に直面したのが、一週間前のこと。

きつかった。

このままでは本は作れないんじゃないか。そんな気持ちになるほど、お互いの感情が離れそうになった。

でも、そんな時に僕たちを救ってくれたのは、僕たちが今作っている本にいる僕たちだった。

僕たちがお互い向き合い、出してきた考えに、全てが書いてある。

僕たちのリズムを作ろう。

仕事のように本を作るのではなく、自然の流れに任せて生み出そう。

周りを気にして文をねじ曲げるのではなく、内側にある想いを素直に文章にしよう。

日々の中にズレは積み重なる。そのズレを無視して生きていくことが提唱されている世の中からすれば、僕たちのやっていることは非効率で面倒なことに見えるかもしれない。

でも、夫婦で本を作るというのはそういうことなのだ。

そして、この本の価値は、そういうズレがあることに目をそらさずに、二人で乗り越えるところにある。

きっと僕たちの一週間のささくれも、僕たちの本にとって、僕たちの人生にとって大事な編み目なんだろう。

僕は28歳になり、フウロは27歳になった。

今朝フウロが言った。

「出会ってもう10年だね。」

本当は、出会って8年と半年。

でも、僕たちはもう100年も1000年も一緒にいる気がした。

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